変わり始める日本企業

東証適時開示を眺めていると、毎日のように自己株買いの発表が流れてくる。
明らかに日本企業が変わり始めている。
資本コストを意識し始めている。

JPX日経インデックス400だとか、スチュワードシップ・コードだとか、コーポレート・ガバナンス・コードだとか、政府の尻叩きが効いているのは間違いない。

アベノミクスが放つかもしれない第3の矢とやらが日本企業の成長性を押し上げ、経済を活性化させることになるのか、そんなことはわからない。
ただ、これまで無駄に積みあがってきた内部留保が株主のもとへ還元される流れが定着すれば、ROEは確実に上昇していくだろう。

今まで散々借入金返済とか言っていた企業が、お上に言われれば途端にこれだ。
賃金上昇を懇願されればどこもかしこもベアに踏み切ったりと、一体この国は社会主義国家かと疑いたくなるような気持ち悪さではあるが、投資家兼労働者としてはとりあえず喜ばしい状況であることは否定できない。安倍首相、どうもありがとうございます(棒読み)

というわけで、私は日本株は長期的にまだまだ上がると思っている。
(まあ、長期的に株価が右肩上がりなのが普通なのだが…)

今までの日本企業は資本効率の観点からは儲け方を「知らなかった」だけ。
一度、本気でアングロサクソン流のやり方を学べば、いつかはROEが欧米企業に追いつく日も来るのではないかと、そんな夢想をしている。

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